2024「春を呼ぶ 昔ばなし語りの会」
2024年3月25日(日)13:30~15:00
塩田の里交流館 とっこ館で、「春を呼ぶ 昔ばなし語りの会」を開催しました。
「春を呼ぶ話」をテーマにしたのは、昨年に続いて二度目。
会場の「語りの間」いっぱいになる27名の皆さんにお聴きいただきました。
演目・お話の内容は、以下のとおりです。
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ぼた餅
ご本尊にお供えしたぼた餅を小僧さんが食べてしまい、ご本尊の口の周りに餡子をつけて仏様が食べたことに。和尚さんは仏様を成敗するが…。
坂井 弘
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さる婿
猿の嫁になった三番目の娘。猿に嫁入り道具の臼を背負わせ、川べりの桜の花を取るようせがみ、木の天辺まで登った猿は枝が折れて川の中へ。
金箱 陽子
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こなべだての湯
鬼婆にさらわれた娘が小鍋で煮物をするも、見つかりそうになり井戸に押し開ける。その水で顔を洗った鬼婆は、顔も心も優しくすべすべに。
豊田 美和子
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やよいどっこいせ
娘が奉公先に通う道すがら毎日話しかけていた木が伐られ船にされる。船はどうにも動かない。伐られる前に心を通わせた娘の掛け声で動き出す。
市川 和枝
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赤い札青い札紫の札
山に花を取りに行き山姥に捕まった小僧。和尚さんからもらった三つの花で危機を脱し、寺に逃げ帰る。豆に化けた山姥は、和尚さんの口の中へ。
小林 寛恵
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見るなの花ざしき
山奥の家でもてなされた男が、主の女の留守中、「決して見るな」と言われた2月の座敷を開けてしまう。鶯が飛び去り、後には何も残らない。
坂井 弘子
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地獄の焼き鳥
死後、地獄に落とされそうになった狩人。閻魔大王を言い含め、焼き鳥をご馳走する。味を占めた大王は狩人を現世に戻し、付け届けを要求。
稲垣 勇一
 
お聴きいただいたみなさんから、たくさんの感想をいただきました。
◦どのお話も情景が鮮明にうかび、聴き入りました。日常のせわしい時を離れて、穏やかな素晴らしい時間を本当にありがとうございました。次回も楽しみにしています。
◦ バラエティ豊かな語りで楽しく聞かせていただきました。言葉でこんなにイメージをふくらませられるのかと思い感動しました。
◦ 語りは、絵本や紙芝居のように視覚を通して物語を楽しむのと違って、語り手の口調や声や間でイメージを作って楽しむことなんだと改めて思い感じたひと時でした。久々に参加させていただきました。
◦ とても楽しく聞かせていただきました。語り方が、とても聞き手にとどく語り方で良かったです。男性の方のお話は初めてでしたので、楽しくとてもゆったりとした気持ちで聞かせていただきました。
◦ 間の取り方と息づかいがすばらしいと感じました。春の香りのする情景が浮かびました。楽しかったです。
◦とっこ館には初めて来ましたが、景色も良く素敵な所でした。みなさんの語りは、お話の選び方や語りにそれぞれの方の個性がでていて楽しかったです。民話のことをもっと知りたい、語りはやったことがないですが、ぜひ自分でもやってみたいなという気持ちになりました。塩田平民話研究所の活動を見学させていただくことは可能でしょうか?