2024「新春 昔ばなし語りの会」
2024年1月28日(日)13:30~15:00
上田創造館 民俗資料館で、「昔ばなし語りの会」を開催しました。
テーマは、新春に因み「おめでたい話」。とはいえ、元旦の能登半島地震から4週間。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さん、今なお避難生活を余儀なくされている皆さんに想いを馳せながらの語りの会。能登の民話も折り込みました。
大人39名、子どもさん2名、計41名の皆さんに耳を傾けていただきました。今回も大入り満員、常連さんが6割越えでした。
演目・お話の内容は、以下のとおりです。
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ぷっつり ちゃらん
爺さまが連れ帰ったひょっとこ顔の福太郎のへそを掻いてやると、金の粒が日に3粒。欲深婆さまがへそを火鉢で突つくと、福太郎は消えてしまう。
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夢の橋
炭焼きの若者が夢のお告げを信じて毎日3里先の橋に通い、夢を信じなかった豆腐屋に声を掛けられて炭焼き小屋裏の松の根本に宝物が埋まっていると知る。
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はっけ八太郎
何でもお見通しと啖呵を切った八太郎、「はっけ八太郎」の看板を掛けて占い師を始め、殿様からの難題に肝を冷やすが、思わぬ助け船が。(能登羽咋の民話)
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かっこう鳥
漆にかぶれた母親の背中を掻いてやらず、痒みを取ろうと岩に背を擦り付けて死んだ母親を偲び、息子は夏になると「掻こう⇒かっこう」と鳴くかっこう鳥に。
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万寿姫
頼朝を討つことにしくじって石牢に入れられた母 唐糸を助け出すために、女中としてお城に上がった娘の万寿姫が頼朝の前で舞を舞い、感服させて放免される。
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大晦日の金馬
住みついた貧乏神に、大晦日にやってくる金・銀・銅のいずれかの神様を捕まえれば裕福になれると諭されるが、捕まえたのはまたもや貧乏神。
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狐の恩返し
子どもに苛められている狐を助け、大晦日に残っていた米5粒でお粥を炊き蓋を開けると鍋いっぱいに。食べ残したお粥を炊き直しても、またまた鍋いっぱい。
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てがみ
字を読み書きできない母親と嫁に出した娘の手紙のやり取り。「火に鳥」を焼き鳥が食べたいと読み解いた母親。真意は母親のもとに娘が「ひ・とり」で来る。