8月の「昔ばなし語りの会」
8月20日(日)13:30~15:30
上田創造館 民俗資料館で、「昔ばなし語りの会」を開催しました。8月の例会は、コロナ禍での感染拡大を受けて中止することが多く、3年ぶりの開催でした。
今回のテーマは、「こわ~い話」。暑い夏に、少しばかり涼しさを味わっていただければという趣向です。
子どもさん14名、大人34名、計48名の皆さんが耳を傾けてくださいました。子ども達は、怖い話が大好き。夏休み中でもあり、子どもさんにせがまれて訪れてくださった親御さん連れも大勢見えました。これまでにない大入り満員で、狭い会場に入りきらず、モニターでご覧いただいた方も多くいらっしゃいました。
演目・お話の内容は、以下のとおりです。
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小林寛恵
飴屋の幽霊
毎晩、飴屋に飴を買いに来る女。後を付けてみると墓場に消える。真新しい墓標の下から赤子の声がし飴をしゃぶっていた。
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金箱陽子
大日堂のくも
小泉の日向山で昼寝をしていた若者の足指に蜘蛛が巻き付けた糸をつつじの木に移すと、つつじの木は根こそぎ空へ。
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坂井 弘
墓場に行く娘
婿選びをしている長者の娘の後を夜中に付けていってみると、墓を掘り返し、口の周りを赤く染めて骨を食べていた。
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坂井弘子
学校の怪談・夜中の音楽室
事故で急逝した女教師が毎晩練習していたピアノの音が、誰もいないはずの夜中の音楽室から聞こえてくる。
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中村安子
駒鳥源サ
大洪水になるという大蛇の予言を聞いてしまった源サ。誰にも言えず、駒鳥の泣き声を真似しているしかなかったが…。
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市川和枝
牛鬼淵
鬼歯の修理に鋸が出されていることを牛鬼にうっかり喋ってしまった若い樵。翌朝、牛鬼淵には若者の着物が浮いていた。
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稲垣勇一
しゃれこうべの唄
万蔵に金品を奪われ殺された仙蔵の頭蓋骨が唄を歌い、万蔵と旅をするが、殿様の前で歌わなくなり敵を取る。